英語学習時の難点 ~教育現場編 ③~

アレックスです！

さぁ、今回も引き続き見ていきましょう！

③ 学ぶ際の教科書のトピックが興味深くない

英語を学ぶ際の教科書は本当にたくさんの種類があります。

その中で、僕が問題視しているのは「Communication 英語」。

単に「英語」と、学校によって表記は異なりますが、

基本的に見開きページ

左側：新出単語、熟語、リーディング(本文)とそれに応じた設問

右側：リスニング問題と文法事項

となっています。

これらの使用教材を元に、話を展開し、学習者との英語でのコミュニケーションを図ることができる利点があります。

さらに、トピックは基本的に定められています。

よくある例で言えば、一学期の四月のトピックは「サクラ」についてが多いです。

・どこでいつごろ咲いているかなどの日本の桜事情

・どこでいつごろ咲いていて、なぜそこに日本の桜があるのかなどの外国の桜事情

・桜の咲く季節は外国ではどんな季節でどんな生活なのか

など桜にもさまざまなBackground(歴史的、社会的背景)があります。

その学ぶ内容を用いた上で、講義でやった内容の確認を英語で行うのが理想的だと言えます

しかし、そのバックグラウンドを学ぶと言うのも教科書の役割ですが、実際は一度、考査範囲になってしまえばそれ以上触れることはありません。

また、学校や学年、時代によって異なりますが「シラバス(syllabus)」という「年間の講義内容要旨」があります。

基本的に指導者側は、そのシラバスに則り講義を進めていく必要があります。

より深く桜の文化について説明したくても、

より深く異文化について説明したくても、

シラバスがある以上、一定期間を超えると指導者は次のレッスンやステップに進まざるを得ません。

個人的には教科書にも問題があると思います。

個人的にはずっと

「Communicationと銘打っていますが、どこがCommunicationなのか？」

と僕は考えました。

使用教材、これらの教科書は、あくまでReadingのスキルを伸ばすものの教材にすぎません。

そしてその上、学校で実施している考査の問題も基本的に読解や文法だけなんです。

「コミュニケーション」と言うのは

言葉と言葉による意思疏通、意思伝達を指す言葉です。

皮肉にも、僕はかつて講義でリーディングとしてコミュニケーションを教わり、そして現役の英会話講師としても教えています。

なぜならば

教員用教材やマニュアル(Teachers’ Manual book)に

そのような指導をするように定められているからです。

そう言った面では教科書側にも問題があります。

また、教科書側の問題として、

学習者の興味を引くトピックが少ないこと

が、挙げられます。

出版の関係上、時事ネタがすぐに反映されることは少ないのは仕方ありません。が、それでも、トピックが興味深くないのが現実です。

例えば、

<音楽>をトピックにした場合、

「〇〇という国の、××という楽器の紹介」

「ゴミから作られた、楽器の紹介」

というよりも、より文化と流行に焦点を当て、

日本の場合は、AKB48, NMB48, 乃木坂46、欅坂46、モーニング娘。などの「アイドルとしてのJ-pop」

韓国の場合は、Twice, Got 7, 東方神起などの「アーティストとしてのK-pop」

アメリカの場合は、Maroon 5, Bruno Mars などの「世界規模で人気な音楽」

などの時代背景や、今に至る過程を紹介するほうがきっと興味深さや、内容理解につながると思います。

そのほかに、

<祭り>をトピックにするにしても

日本の「〇〇祭り」のように、一つだけを取り上げるのではなく、

日本の「三大祭り」、欧米の祭りや北欧の祭り、アジアの祭りなど、日本の文化にも焦点を当て、地域ごとに有名な大きな祭りの概要をトピックにしたほうがいいかもしれません。

というのも、基本的に１つのレッスンに１つのトピックを深くやります。深くやりすぎるためか、期待するほどの面白さがあまりないのが難点です。

僕個人としては、

①「興味のある分野」を「基礎的」に

↓

②「興味のある分野」を「応用的」に

↓

③「興味のない分野」を「基礎的」に

↓

④「興味のない分野」を「応用的」に

と、ステップアップして行った方が、動機付け(モチベーション: 過去のトピックとして触れています)の面からもいいと思います。

しかし、それをしない理由としては、先に述べたように、

① 「コミュニケーション英語」と謳っている

② 教科書が基本的に興味深くない

が大きく起因していると思います。

コミュニケーションを意識するのであれば、文法は二の次で構わないと思います。

確かに向き不向きな単語や、場面に応じた適切な言葉を選ぶ必要があるので、

非常に難しいですが、コミュニケーションとはある程度言葉が不適切でも通じるものだと思っています。

そう行った意味での本当の「コミュニケーション」を意識していない理由としては、入試の存在が大きく影響しています。語彙力、文法力、読解力、言葉に対する応用力が聞かれるため、どうしてもそこに重点を置きがちになってしまうからです。

本当にコミュニケーションを意識するのであれば、

カフェや食堂、図書館や学校などの学習者にとって考え得る場所を設定し、シチュエーションを設け、それに沿ってコミュニケーション能力向上を図る。

それか、講義の名称を多少変えるかどちらかした方がいいかと思います。

もちろん、講義を通してコミュニケーション能力向上を図ることはできますが、簡単に行くことはあまりありません。

コミュニケーション能力としての英語を培うのであれば、日頃から使う表現をインプットし、日常的にアウトプットする必要があります。

アウトプットは数名でようやく成り立つものがあれば、

自分一人で成り立つものもあります。

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